市指定文化財　史跡

氷見群三十三番札所の第十七番

中尾と上田との境にある高さ約140メートルの竹里山がある。中の白山神社から林道沿いにしばらく登った山林の中に人口の岩屋がある。この岩屋は「いわい堂」と呼ばれている。中央に護摩壇といわれる小高い土壇を設け、その奥の正面に石彫の不動明王が祀ってある。不動明王は坐像であるが、石質が柔らかいので風化が甚だしく、時代の判定は難しい。手にもつ宝剣は後代に追補されたものという。
この岩屋は室町時代に開削され、仏道修行の僧が参籠したものと思われる。
岩屋は八代仙と鞍骨などにも確認されているが、いずれも崩壊が著しく、旧態を現在にとどもめものは、この岩屋だけである。

【参考文献】氷見の観光　氷見の指定文化財より